■■ kokoroのままに■■

40代の何気ない日常。

知るべき同性のこと

 

日本で有名なレズビアンといえば、東小雪さんと増永裕子さんでしょうか。

 渋谷区の条例制定の報道等で取り上げられた美しいお二人。

同性パートナーにも婚姻制度を、と堂々と仰る姿は非常に気持ちのいいものでした。

 

先ほど、お二人のホームページを何気に見て、目にとまったのは、

 『ゲイのための代理出産卵子提供セミナー』

〜子どものいる家族をつくろう〜

 

以下、個人的な意見です。

  

何がしたいのか分かりません(怒

子どもを欲しい気持ちは、理解できます。

”男性は子どもを産めない。だから、金で買いませんか?”と誘ってみただけ、

って事も頑張って理解したとしよう。

  

では、私が何に怒っているのかー

子どもを持つことに希望を持ち続けながらも、

長い間悩み、苦しみ、ずっと助けを

求め続けている人達の存在を

すっかり忘れているだろうこと。

 

お二人は女性としての生殖機能がある。

そして、『産む』行為、それに伴う感情がどのようなのものなのか

妊娠・出産に直面する様々な女性達を知る機会はあるはずです。

たとえ出会わずとも、思いを馳せることは難しくないでしょう。

そこには、セクシャリティなど一切関係ないのです。

  

過去の話になります。

友人のお姉さんがずっと不妊治療を続けていました。

治療が5年近く続き、親兄弟はお姉さんに子どもの話を一切しなくなりました。

不妊治療で有名な医師と聞けば、すぐさまそこに通う。

通院のたびに膨らむ期待と高額な治療、体への負担。

お姉さんは30代半ば過ぎになり、妹(私の友人)に話を切り出したのです。

『(あなたの)卵子をもらえないかな』

友人から私は相談を受け、お姉さんの子どもへの執着と

狂気に近い部分まで追い詰められていることも知りました。

どれほどの想いで治療を続けてきたのか、その思いは計り知れません。

 

産む性である女性。

『産む』という行為は、お腹の中に宿す前から始まる。

家族の感情も巻き込むし、当然簡単なものじゃない。

マジョリティと共存したいのであれば、

生き方の相互理解を本当に願うのなら、

最低限、女性の心情を無視してはいけない。

 

簡単にお金で解決できない部分があり、

その中で悩みながら生きている女性が少なくないことを

もっと知る必要があるのではないでしょうか。

 

マイノリティの剣があれば、

社会は何でも許してくれるのでしょうか。

周りを見渡さなくてもいいのでしょうか。

 

同性である女性達への気遣いが一切見えないこと、

社会的な問題に安易に踏み込んでしまっていること、

本当に残念でなりません。

 

お二人自身が出産を経験した時、果たして

今のような事ができるのかしら、と個人的には思います。

(セミナー案内文の参加対象者として、セクシャリティを問わない

記載がありましたが、おまけのような文だな~と思った次第。) 

 

私のブログを読み、何故、頑張っている同士を責めるのか、

と問う人もいるかもしれません。

今後も二人を応援したい気持ちはありますが、

頑張っていれば何をしても許される、と私は思えないのです。

歪みができる懸念があり、傷つく人がいる恐れがあれば

たとえ相手が期待の星だろうと私は思いを綴ります。

 

彼女らの発言全てがビアン全体の意思ではない、と

敢えて今日は発信したいのです。

倫理的な問題等に関しては、意見を述べる方が多いだろうと

思いますので割愛しました。

 

  

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