恋と現在
付き合っている最中で
自分のことをきちんと相手に伝えられずに
終わった恋がある。
続かなかった悔しさというより、
あとほんの少し、時間を貰えなかったことが悔やまれた。
当時の私は、全てが何もないような状況。
いつフラれても仕方ない、と自分でも思いながらも
真っ直ぐに信じてたな…。
私のことを(次のカノジョに)相談したのがキッカケだった、と
聞いた時は愕然とした。
相談に付け込んで、というのは便乗商法のようなよくある話。
私は思った。
30歳過ぎて大学生になった環境だけでも
同世代には理解しがたいことを、
いったい誰が分かるというのだろう。
ましてや二人の間のことを誰が分かるものかー。
悲しくて、残念だった。
彼女に伝えていなかったことが多すぎた。
あれから随分と色々なことが変わった。
生活そのものが丸ごと変わった、と
言っても過言ではない。
今のYがどうしているかは知らない。
ただ、あの失恋がなければ
今の私はいない。
すべては、これで良かったのかもしれない。