■■ kokoroのままに■■

40代の何気ない日常。

恋、koi、コイ

独身女の私が、雷に打たれたのは半年前。

梅雨の季節。

雷に打たれた、というより『思わぬ事故』

と言った方が適切な表現かもしれない。

 

『好きだ』と言われる事故。

職場での告白から始まった既婚者、男性上司。

”ビアン”の性自認をもって頑なに生き、

恋人・パートナーのいる方を避けてきた私が、

何故、彼を受け容れているのか、

ずっと自問自答してる。

 

部下として、彼の妻に会い

娘婿にも街中で偶然挨拶をし、

客先に向かう助手席で

年始の家庭の出来事を聞いては、

ひとり胸がチクチクと痛む・・・これが現在。

何をやってるんだろうな、自分。

格好悪いことは重々分かっている。

 

聞けば、30代の頃から家庭外に恋人がいた彼。

話の内容で把握しているだけで、4人。

世の中には、こんな人もいるんだなぁと

人間不信になりそうになる。

そして、ズルい夫をもつ妻が気の毒にもなる訳で。

彼なりに今を大事にしているのかもしれないけど、

何かが違うと心のアンテナが言う。

 

ビアンの自認があり、元々、私に”結婚”の概念・意識はない。

でも、お互いだけを真っすぐ見て素直になれる相手と

関りを持ってきた。

 

私には18歳の頃から常に誰かが傍にいた。

妙なプライドのある彼には言ってないけど、

相手をいかに想い、一緒に楽しもうとするか、

人数よりもずっと大切なことだと私は思ってる。

 

現在の私は、彼の腕を触ることが多い。

腕を触って、やっと存在を確認する感じ。

すぐ隣に居ても、傍にいるという実感がわかない。

 

今は人生の旅の途中。

本当は、もっと楽しい旅をしたいよね。