親友。それは初恋の人 (前編)
恋心を抑えるのに必死だった十代。
大好きになった相手は部活仲間でした。
少しだけピアノが得意な普通の女の子。
彼女はバイオリンを、私はビオラを弾き、
放課後二人きりになるまで練習しては、
一緒に帰る毎日が続きました。
私は彼女と会える放課後が
いつも本当に待ち遠しかった。
そんなある日、いつものように二人きりになると
彼女は私に告白したのです。
同級生からのイジメ染みた扱いを。
私の肩に顔を寄せ、彼女は泣きました。
彼女の頭を撫でながら、
『大丈夫、私がいるから』
と私は彼女の顔を見ないで話しました。
ずっと彼女の味方でいる為に、
大切な想いを伝えないと決めた日でした。
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